
医院の数字、どこから見ますか
決算書は、終わった話です。
年に一度、税理士さんから説明を受ける。数字は合っている。けれど、それを聞いて明日の判断が変わったことが、どれだけあったでしょうか。
月で見ると、遅い
医院の数字を月単位で見ている方は多いと思います。先月の売上はいくら、今月はいくら。けれど月で見ると、動きが平らになってしまいます。
おすすめは1日あたりに直すことです。月の来院数を診療日数で割る。たったこれだけで、見え方が変わります。
「今月は売上が落ちた」と思っていたら、診療日が2日少なかっただけ、ということがよくあります。逆に、日数が同じなのに落ちていれば、それは本当に落ちています。
人件費率は「率」だけ見ない
人件費率が30%を超えたから高い、25%だから良い。そういう見方をされることがありますが、率だけでは判断できません。
大事なのは1人あたりがどれだけ生み出しているかです。人を増やして率が上がっても、1人あたりが保たれているなら、それは投資です。率が下がっていても、1人あたりが落ちているなら、人が足りずに無理をしている可能性があります。
率と、1人あたり。両方を並べて見てください。
ユニット1台あたりで見ると、医院の形が出る
ユニット1台あたりの売上、1台あたりの来院数。この数字は、医院の形をよく表します。
台数を増やしたのに1台あたりが下がっているなら、増やし方を間違えています。1台あたりが高いまま埋まっているなら、増やす時期が来ています。
設備投資の判断は、この数字から始めます。感覚ではなく、ここを見てから決めます。
手元に残るお金は、利益とは別の話
利益が出ているのに現金が残らない。これは珍しいことではありません。
理由の多くは、減価償却費と、借入の元本返済額の差にあります。減価償却は費用として引かれますが、お金は出ていきません。逆に元本の返済はお金が出ていきますが、費用にはなりません。
この2つの差が大きいと、帳簿の上では利益が出ていても、手元は苦しくなります。まずご自身の医院で、この2つの金額を並べてみてください。
