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リコール率は、数え方で倍ちがいます

こんにちは。デンタルMBAの萩原直樹です。

医院の数字の中で、いちばん定義がばらついているのがリコール率だと思っています。

「うちは70%です」「うちは35%くらい」。そう聞いても、比べられません。数え方が違えば、同じ医院でも倍ちがう数字が出るからです。

数え方の違い

よく使われているものを並べてみます。

その月に来た予約のうち、メンテナンスだった割合

いちばん出しやすい形です。ただ、これは患者さんの定着ではなく、その月の予約の構成を見ているだけです。治療の患者さんが増えた月は、勝手に下がります。

次の予約が入った人の割合

メンテナンスが終わったときに、次を取れたかどうか。現場の行動がそのまま出るので、使いやすい数字です。ただし、取った予約に実際に来たかどうかは見ていません。

予定どおりに来た人の割合

次回予約を取った人のうち、実際に来院した割合。ここまで見ると、ようやく定着の話になります。

1年前に来た人のうち、今も来ている割合

いちばん厳しく、いちばん実態に近い数字です。たいていの医院で、思っていたより低く出ます。

どれが正しいか、ではありません

正解はありません。自院で1つに決めて、それをずっと使うことが大事です。

数字の役目は、良し悪しを判定することではなく、去年の自分と比べることです。去年と今年で数え方が違えば、比べられません。せっかく良くなっていても分かりませんし、悪くなっていても気づけません。

よそと比べたくなりますが、よその医院が何で数えているかは分かりません。比べても意味がない数字を見て一喜一憂するより、自院の推移を追うほうが、はるかに役に立ちます。

決めたら、紙に書いて貼る

決め方の手順です。

1. 4つのうちどれを使うか決める

2. 分子と分母を、文章で書き出す

3. 毎月、誰が、いつ出すかを決める

4. 書いたものを、数字を出す人の見えるところに置く

2番が抜けると、担当者が替わったときに数え方も変わります。そして、変わったことに誰も気づきません。1年後に「去年より下がった」と言っても、下がったのは数え方かもしれない。これが起こります。

数字を増やす前に、数え方を決める

新しい数字を追いかけようという話になると、たいてい「何%を目指すか」から入ります。

順番が逆です。まず数え方を決める。次に、いまの数字を出す。それから、目標を置く。 いまの数字を知らないまま置いた目標は、高すぎるか低すぎるかのどちらかで、どちらにしても追いかけられません。

数え方を決めるのに必要なのは、30分の話し合いだけです。今週の会議で決めてしまってください。

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