
分院を出す前に、確かめる6つのこと
1院目がうまくいっているから、ではありません。
分院のご相談をいただくとき、まず一緒に確かめることがあります。多くは物件や資金の話ではなく、いまの医院の形についての話です。
①院長がいなくても回るか
いちばん大事なのはここです。院長が1週間いなくても、いまの医院が回るかどうか。
回らないなら、分院を出した瞬間に両方が回らなくなります。分院は、1院目の弱いところをそのまま大きくします。
回るようにしてから出す。順番を逆にした医院は、たいてい苦労しています。
②任せる人がいるか ③その人は望んでいるか
任せる相手がいるかどうかは、よく考えられます。けれど「その人がやりたいと思っているか」は、意外と確かめられていません。
院長が期待しているほど、本人は望んでいないことがあります。経営の責めを負うことを望まない人もいます。それは力の話ではありません。
本人とは、分院を出す1年前には話しておきます。急に言われて引き受けた人は、長く続きません。
④採用が続いているか ⑤数字が毎月見えているか
分院を出すと、人が倍要ります。いま人が足りていない医院が出すと、両方が足りなくなります。
そして数字です。1院のときは大まかでも何とかなりますが、2院になると、どちらが良くてどちらが悪いのかが見えなくなります。
毎月、院ごとの数字が見える形を先に作っておきます。出してから作るのは、かなり大変です。
⑥何のために出すか、言えるか
最後に、なぜ出すのかです。
売上を増やすため。任せたい人がいるため。地域を広げるため。引き継ぎのため。どれも理由になりますが、言葉にできているかが大事です。
言葉にできていると、迷ったときに戻れます。できていないと、2年目あたりで「何のためだったか」が分からなくなります。
この記事のまとめ
- 院長が1週間いなくても回るか。回らないなら、まだ早い
- 任せる人がいるか。その人が望んでいるか
- 1年前には本人と話しておく
- 人が足りているか。院ごとの数字が毎月見えるか
- なぜ出すのかを、言葉にする
