
ユニット1台あたりの売上を、一度だけ出してみる
こんにちは。デンタルMBAの萩原直樹です。
医院を広げるかどうか。ユニットを増やすかどうか。分院を出すかどうか。
この手の判断で迷ったとき、最初に出しておくとはっきりする数字があります。いま持っているユニット1台が、どれだけ働いているかです。
出し方
月の売上 ÷ ユニットの台数
これだけです。たとえば月の売上が800万円で5台なら、1台あたり160万円。
次に、もう一歩進めます。
1台あたりの売上 ÷ 月の診療日数 ÷ 1日の診療時間
1台が1時間あたりいくら生んでいるかが出ます。この数字が、医院の力を表します。
なぜ台数で割るのか
売上を伸ばそうとすると、たいてい「患者さんを増やす」という話になります。広告を出す、紹介を増やす、新しい治療を始める。
けれど、いまのユニットが埋まっていないなら、患者さんを増やす前にやることがあります。 空いている時間に何を入れるかを決めるほうが、お金もかからず早い。
逆に、すでに埋まっているなら、患者さんを増やしても入りません。そのときは台数を増やすか、1台あたりの単価を上げるか、回転を上げるかのどれかです。どれを選ぶかの判断に、この数字が要ります。
1台増やすと、何が起きるか
ユニットを1台増やすと、こうなります。
- 本体とリース料が乗る
- 置く場所が要る。足りなければ広げるか、移転する
- 動かす人が要る。衛生士か助手を採る
- 増えた時間を埋める患者さんが要る
ユニットだけでは売上になりません。 人と患者さんがセットで要ります。そして人は、採ってすぐ戦力になりません。
だから、台数を増やす判断は、いちばん最後に来ます。先に、いまの1台をどこまで働かせられるかを見る。ここを飛ばして台数を増やすと、固定費だけが先に上がります。
空いている時間を、どう埋めるか
1台あたりの数字が低かった場合、埋め方は2つです。
件数を増やす
空いている曜日や時間帯を特定します。平日の午前が空いているのか、夕方が空いているのか。空いている時間と、来られる患者さんの層は結びついています。平日昼間に空きがあるなら、そこに来られる方に向けた案内を考えます。
1時間あたりの単価を上げる
同じ1時間で、より多く残る診療を入れます。そのためには、どの診療が1時間あたりいくら残るかを知っている必要があります。
診療別 利益シミュレーターで出せます。診療名、1件の売上、原価、かかる時間、月の件数を入れると、1時間あたりの粗利が並びます。登録は要りません。
並べてみて、いちばん上に来た診療を、空いている時間に入れられないか。 そこから考えるのが、いちばんお金のかからない一手です。
マーケティング論を、体系立てて学ぶ
こうした考え方を半日かけて扱うのが、デンタルMBAの「マーケティング論」です。2027年6月6日に横浜で開催します。院長先生だけでなく、主任やチーフ、事務長の方もご一緒に受講いただけます。
