
自費の割合は、上げるものではなく上がるもの
「自費率を上げよう」と言うと、たいてい下がります。
目標として自費の割合を掲げる医院は多いのですが、数字を追うほど現場は固くなります。自費の割合は結果として出てくる数字で、直接動かすものではありません。
率を目標にすると、現場が固くなる
「今月は自費率25%」と掲げると、スタッフは患者さんを数字として見るようになります。
患者さんはそれに気づきます。気づかれた時点で、どんな説明も通らなくなります。
そして断られることが増えると、スタッフは説明そのものを避けるようになります。率を追った結果、率が下がる。これがよく起きます。
動かせるのは、手前の3つ
自費の割合を直接は動かせませんが、その手前にある3つは動かせます。
①説明した件数。②医院としての考えを添えられた件数。③断られた理由を書き残した件数。
この3つは、やった分がそのまま数字になります。しかも患者さんへの向き合い方が変わりません。結果として、割合は上がっていきます。
断られた理由こそ、いちばんの手がかり
選ばれなかったとき、たいてい記録に残りません。けれど、ここにいちばん学びがあります。
費用なのか、時間なのか、分からなかったからなのか、迷っているだけなのか。4つに分けて、1行だけ残します。
1か月ためて見ると、医院の弱いところが見えます。「分からなかった」が多ければ説明の順番の問題、「迷っている」が多ければ、そのあとの声かけの問題です。
割合より、金額と人数で見る
自費の割合だけを見ていると、保険の売上が落ちた月に率が上がって、良くなったように見えます。
見るのは、自費の金額と、自費を選んだ人数の2つです。この2つが増えていれば、医院は本当に伸びています。
割合は、あとから確かめるために見る数字です。先に見る数字ではありません。
この記事のまとめ
- 率を目標にすると患者さんに伝わって、かえって下がる
- 動かせるのは、説明した件数・考えを添えた件数・理由を残した件数
- 断られた理由を4つに分けて1行残す
- 1か月ためると、医院の弱いところが見える
- 割合ではなく、自費の金額と人数で見る
