
値上げを決める前に、見ておく3つのこと
上げるかどうかより、どう伝えるかで決まります。
材料も人件費も上がっています。自費の金額を見直したい、というご相談が増えました。決める前に確かめておくと楽になることが、3つあります。
①いまの金額を、いつ決めたか
まず、いまの金額をいつ決めたかを確かめます。5年前のまま、という医院は珍しくありません。
その間に、材料も、技工の費用も、人件費も上がっています。据え置いていたということは、その分を医院が引き受けてきたということです。
ここを数字で出しておくと、迷いが減ります。上げるのではなく、戻すのだと分かるからです。
②1件あたり、いくら残っているか
金額から、材料・技工・かかった時間の人件費を引きます。残りが医院に残る分です。
自費の中にも、残る治療と、ほとんど残らない治療があります。全部を同じように上げる必要はありません。
残っていないものから見直すほうが、患者さんへの影響が小さくて済みます。
③断られたとき、何を言われているか
値上げをためらう理由の多くは、「高いと言われたら怖い」です。
けれど断られた理由を残している医院は多くありません。残してみると、費用が理由であることは思ったより少ない。分からなかった、迷っていた、のほうが多いものです。
費用が理由でないなら、上げても件数は落ちません。ここが分かると、決められます。
変える日と、伝え方を決める
決めたら、いつから変えるかと、何と伝えるかを先に決めます。
スタッフが答えられない状態で変えるのが、いちばん良くありません。患者さんに聞かれるのは、受付と歯科衛生士です。
「材料と技工の費用が上がったため」で十分です。言い訳を重ねるより、短く言い切るほうが伝わります。
この記事のまとめ
- いまの金額をいつ決めたかを確かめる
- 1件あたり、医院にいくら残っているかを出す
- 残っていない治療から見直す
- 断られた理由を見ると、費用が理由であることは思ったより少ない
- 変える日と伝え方を先に決め、全員が同じことを言えるようにする
