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1年目の講義の組み立てはある。2年目がない

こんにちは。デンタルMBAの萩原直樹です。

新人教育の仕組みを整えておられる医院は、ずいぶん増えました。入職してからの1年間、何をどの順番で教えるか。一覧になっていて、チェックもできる。

素晴らしいことだと思います。

ただ、ある医院で教育の話をしていて、院長先生がふとこうおっしゃいました。

「1年目の講義の組み立てはあるんですが、2年目以降がないんですよね」

これ、実は多くの医院で同じなのです。

2年目に、何が起きているか

1年目は、覚えることが山ほどあります。毎日新しいことが出てくる。できないことができるようになる。本人も、伸びている実感があります。

ところが2年目に入ると、日常の業務はだいたい回せるようになります。

そして、何を目指せばいいのか分からなくなります。

「このまま同じことを続けるのかな」

「私はこの先、どうなるんだろう」

辞めるかどうかを考え始めるのが、だいたいこの時期です。3年目、4年目で辞めていく方が多いのは、2年目のこの空白から始まっていることが少なくありません。

教える側も、放っておかれている

もう一つ、見落とされがちなことがあります。

教える役の人が、フォローされていないのです。

新人を一人つけられて、「あとはよろしく」。進んでいるのか、遅れているのか、誰も見ていない。困ったときに相談する相手もいない。

教える側も、たいていは2年目や3年目です。自分の成長も止まっている時期に、人を育てる役まで負わされている。これではうまくいきません。

実際、教育がうまくいっていない医院を見ていくと、新人ではなくトレーナー役の方が疲れていることのほうが多いのです。

2年目以降に、何を置くか

難しいものは要りません。この医院では、こういう形で進めています。

  • 2年目に身につけることを、5つだけ決める
  • そのうち1つは「後輩に教えられるようになる」こと
  • 3年目は、医院の中で何かを1つ任される(勉強会の担当、材料の管理など)
  • トレーナー役には、月に一度、進み具合を報告する場を作る
  • 報告は本人が書き、院長か幹部が目を通す

ポイントは、2年目から「教える側」に入れてしまうことです。

教える経験は、自分の手順を見直す機会になります。人に説明すると、分かっていなかったところが必ず出てきます。そこで、もう一段伸びます。

進み具合を、本人に報告させる

もう一つ大事なのが、最後の項目です。

進み具合を院長が確認して回ろうとすると、必ず続きません。院長の時間が足りないからです。

本人に報告させる。 これに変えると回り始めます。報告する側は、報告のために自分の進み具合を把握します。それ自体が教育になっています。

形式は簡単なもので結構です。今月できるようになったこと、つまずいていること、来月やること。これだけです。

育成は「1年目をどうするか」ではありません

新人研修に力を入れておられる医院は多い。けれど、そこで力尽きてしまう。

2年目以降に道筋がないと、せっかく育てた人が、いちばん戦力になる時期に迷い始めます。

先生の医院には、2年目の計画がありますか。

1年目の講義の組み立ての隣に、もう一枚だけ紙を足してみてください。

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