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物件より先に、決めることがあります

「いい物件が見つかりました」から始めると、迷います。

開業のご相談は、たいてい物件の話から始まります。けれど物件は決めたことの結果であって、最初に決めるものではありません。

先に決めるのは、どんな医院にしたいか

何人で、どんな患者さんを、どんなふうに診る医院にしたいか。ここが先です。

予防を中心にするなら、ユニットの数と待合の形が変わります。小児を多く診るなら、人の動き方と待ち方が変わります。自費を中心にするなら、説明する部屋が要ります。

決まっていない状態で物件を見ると、どれも良く見えて、どれも決められません。

自分の働き方も、先に決める

週に何日、何時まで診るか。休みはいつ取るか。10年後も同じ働き方でいたいか。

ここが決まると、必要な売上が決まります。必要な売上が決まると、ユニットの数と人数が決まります。そこでようやく、必要な広さが決まります。

広さが先に決まっている物件から入ると、この順番が全部ひっくり返ります。

人のことを、開業前に決めておく

開業してから、いちばん手をつけにくいのが人に関する決めごとです。

誰が何を決めてよいか。新しい人が入ったら誰がどの順番で教えるか。評価は何で見るか。給与はどう上がるか。

開業前は忙しく、後回しになります。けれど開けてしまうと、変えるのが難しくなります。紙に書くだけなら、開業前のほうがずっと楽です。

借りる額は、いちばん悪い月で決める

返済の額は、いちばん調子の良い月ではなく、いちばん悪い月で考えます。

体調を崩して1週間休んだ月。夏の暇な月。そういう月でも返せるか。

ここを厳しく見ておくと、開業してからの判断が自由になります。余裕のない状態で始めると、本当は要らない治療まで勧めたくなる。それがいちばん怖いことです。

この記事のまとめ

  • 物件は、決めたことの結果。最初に決めるものではない
  • どんな医院にしたいかと、自分の働き方を先に決める
  • そこから必要な売上・人数・広さの順に決まる
  • 人に関する決めごとは、開業前に紙に書く
  • 返済は、いちばん悪い月で考える

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